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2011年1月 8日 (土)

魂の叫び―J2聖戦記

513ssfjrghl_ss500_もう10年くらい前の話になりますが、1999年からJリーグが2部制を導入し、下部リーグであるJFL(Japan Football Leagueの略。現在の日本フットボールリーグの前身)も含めたリーグ構成を再編するにあたり、1998年のJFL準優勝だった川崎フロンターレはJ1参入決定予備戦にて、1997年および1998年のJリーグ最下位だったアビスパ福岡と対戦しました。
結果は福岡3v−2川崎で敗退し、川崎フロンターレの1999年シーズンはJ2リーグにて戦うこととなりました。

ここに挙げた「魂の叫び」は、川崎フロンターレの主将であった中西哲生氏の手記を基にしたノンフィクションです。
J1参入決定予備戦での敗退、リーグ戦で幾たびかハマッた苦境、対戦チームのみならずピッチや気候も相手にしないといけない試合環境……など、当時のJ2リーグを勝ち抜く苦労が克明に記されています。

ページ数はさほど多く割かれてはいませんが、選手には大変申し訳ないもののアウェー観戦を旨とするサポーターには非常にシビれる記述があります。
以下は「魂の叫び」から引用。

「(ホテルから)外に出る。やっぱり暑い。なんで毎年ウチはこの時期に甲府と試合なんだ?考えてもしょうがないことを考える。そして毎年お約束の快晴、今日も快晴。J2名物”灼熱の韮崎”で今日もお約束どおり十四時にキックオフ。」

引用終わり。
意識してかどうかは今となっては判りませんが、山梨県をホームとして戦うヴァンフォーレ甲府は照明設備の無い韮崎のスタジアムへアウェーチームを呼び込み、戦っていた時期がありました。甲府盆地に限りませんが、日本の盆地の秋は風が吹かず熱い空気がたまったままになります。厳しい残暑の典型ですね。
甲府側にとっては地(天候?)の利かもしれませんが、呼び込まれたアウェーチームにはたまったもんじゃありません。
この「灼熱の韮崎」へ足を運んだ川崎サポーターの1人は試合を観戦するどころではなく、体力を回復しセーブするので精一杯だったそうです。

この本を読むと、J2リーグの原風景を思い浮かべますね〜。表舞台(J1リーグ)で戦う為に、J2所属チームをはじめとした下部リーグの選手やサポーターは対戦相手だけでなくいろんなものと戦わないといけない、というソレです。

で、この本を今誰に読んで欲しいかといえば、今年J2リーグで戦うFC東京のサポーターですね。全員ではなく、最近サポになってJ2や前身の東京ガス時代を観戦した経験の無い方、向けです。
整った設備やピッチでの戦いを観戦するのとはまた全然違う、J2観戦の心得を、この本で多少うかがい知ることが出来ると私は勝手に思います(^^;

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まあ……今はJ2チームのホームスタジアムはかなり整っているので、私が昔山形市陸で感じた「ぎょえぇ〜!」はもう無いでしょうね(^^;
むしろスタジアムグルメとかで、いつもの年とは違うご当地名物を堪能できるかもw

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